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弁護士法人Martial Arts【第一東京弁護士会所属】代表弁護士 堀 撤兵

家族信託の3大機能

家族信託の3大機能

 家族信託の効果は、家族信託に備えられている以下の3つの機能により導き出されるといえます。

1.権限移譲機能~信託財産に関する権限を受託者へ移行させる~

 家族信託により、委託者が所有していた信託財産は、受託者により管理されることになります。預貯金は、委託者のみが管理する(信託口の)口座に移転し、不動産は、受託者が所有者となる旨、登記されます。この機能については、所有権自体が受託者に移転したのか、それとも名義が受託者に変更されただけなのか、見解が分かれるところですが、そこに特にこだわる必要はないでしょう。重要なのは、「受託者のみが信託財産を排他的に管理処分できるようになる」という点なのです。

2.債権化機能~信託財産に対する所有権(物権)を受益権(債権)に変化させる~

 家族信託により、信託財産の財産的価値は所有権という物権から受益権という債権に変化します。所有権は、物に対する全面的・包括的な支配権(民法206条)であり、「収益を受け取る権利」と「元本を受け取る権利」に分けることはできません。一方、受益権は債権なので、「収益を受け取る債権」(収益受益権)と「元本を受け取る債権」(元本受益権)に分けることができます。これにより、不動産や自社株式等を後継者に生前に贈与(元本受益権を生前贈与)してしまっても、自身の老後資金は確保しておく(収益受益権は自分に留保)ということも可能になります。

3.委託者意思絶対化機能~委託者の思いをその死後も継続させる~

 家族信託を利用しない場合、自分の死後、その財産は相続人へと相続され、相続人の意思(自分の生前の意思に反するかもしれません)に基づき管理・運用・処分されます。一方、家族信託を利用すれば、委託者の死後も、その意思は信託が存続する限り尊重され続けます。この「委託者の意思を絶対化する機能」は、人がその所有する財産について抱く思いや考えは時空を超えて尊重されるべきである、という価値観に基づいており、まさに家族信託の神髄といえます。

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